2010年代の米国株と金利の動きは1990年代とかなり似た動きとなっています。
1990年代も2010年代も金利はそれ以前と比べて低い水準で推移しています。
1980年代後半は10年国債利回りが10%前後で推移していましたが、1990年代に入り低下傾向となり、1998年には4.5%まで低下しました。
2010年代も総じて10年国債利回りは低下傾向で、2016年には1.4%まで低下しました。
株式市場は1990年代も2010年代も基本的に右肩上がりとなっています。
また、1998年(ロシアショック)と2018年にS&P500ベースで20%強の下落があった点も似ています。
さらにそれぞれ少し遡って、1987年(ブラックマンデー)と2008年(リーマンショック)にS&P500ベースで30%以上の下落となる大暴落を経験している点も同じです。
上記のチャートをざっくり眺めて頂くと何となく似てませんか?
少し無理がありますか?
そして、もし同じパターンだとすると、ここからやってくるのはバブルです。
1990年代は1999年~2000年にかけてITバブルにより世界中の株価が大きく上昇しました。
この時はオールドエコノミー株はほとんど動かず、大きく上昇したのはIT・バイオ等、特定の業種に限定されました。
ただし、日本を例にとっても、この時の爆発力は平成バブルをもしのぐ威力があり、1年で数十倍になる銘柄が続出するほどでした。
ITバブルの代表銘柄であったソフトバンクG(9984)は営業利益が現在の1/100以下の100億前後しか無いにもかかわらず時価総額が20兆円を超えました。(その後、バブルが弾けて時価総額は2700億円まで減少しました)
また、米国株は値幅制限がないこともあり、日本株以上にインパクトのある上昇となりました。
上記の米国株(S&P500)と米国債(10年国債利回り)のチャートを見ていると、今後同じようなことが起こるのではないかと期待が湧いてきました。
では、次のバブルは何バブルになるかというと、今のマーケットの材料から考えると「5Gバブル」が有力だと思われます。
5Gは様々な分野・業種に関連銘柄があり、半導体、通信、IOT、自動運転、AI(人工知能)、ドローンなどが関連業種となります。
個別銘柄の選定が難しい方は、5G関連銘柄に投資する投信も販売されているのでそちらでも良いでしょう。
個人的にはトランプ大統領が2期目(2021年~)に入るまではマーケットは悪くないと思っていたので、タイミング的にも合致します。
FRBがバランスシート縮小を早くも止めようとしていることも、バブルが発生しそうな雰囲気にさせます。
希望的観測な部分も大いにありますが、この1~2年で素晴らしいマーケット環境がやってくることを期待しましょう。
ただし、その後の下落はとんでもなく大きいのでくれぐれも気をつけてください。