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日銀の株価(8301)が急騰するとバブル崩壊が近いのか検証

こちらのページでは足元急上昇している「日本銀行の株式(出資証券)」について特徴や過去のチャート等を掲載しています。

「日銀の株価(8301)が急騰するとバブル崩壊が近い」という噂についても検証しています。

日本銀行の株式(出資証券)の特徴【株式でなく出資証券】

2021年2月下旬から突如、日本銀行の株価(8301)が急上昇しました。

ちなみにタイトルでは「日銀の株価」と記載しましたが、正確には日銀が上場しているのは株式ではなく「出資証券」です。

一般企業の株式とは異なる点が多くあり、「日銀出資証券」のポイントをまとめると下記のとおりです。

  • 株主総会に相当する出資者総会は開催されず、出資者に議決権はない(いわゆる経営権はない)
  • 日本銀行が解散した場合の残余財産の分配請求権も払込資本金額等の範囲内に限定されている
  • 資本金は1億円(額面100円、発行済み株式総数100万株)
  • 配当は額面金額(100円)に対して年5%を超えてなならないという法律上の規定があるため、配当金は1口(1株)に対して最大5円となっている。時価ではなく、あくまで額面に対して5%以内であるため配当利回りは極めて低い。
  • 政府が55%を出資しており、残りの45%が民間の出資となっている(2020年3月時点では個人40.4%、金融機関2.0%、公共団体等0.2%、その他法人2.4%)
  • 東証JASDAQ(ジャスダック)市場に上場

上記を見る限り、経営権もなく、財産請求権も制限される日本銀行の出資証券(8301)に投資をする経済合理性はありません。

上場する意味もないと感じます。

日本銀行の出資証券(8301)が急上昇するなかで、「日銀の株価が大幅上昇すると株式市場のピークが近い」という話を耳にしましたので、日銀の株価が株式市場のカナリアとして機能するのか確認してみます。

日本銀行の株式(出資証券)の長期チャート【株式市場の暴落前に上昇する傾向】

まずは日本銀行の出資証券(8301)の長期チャートです。

日本銀行の出資証券(8301)の長期チャート

大きく上昇しているのは「1988年~1989年」と「2005年~2007年」です。

共にその後は「平成バブル崩壊」と「リーマンショック」が発生し、日本株全体が大きく下落しました。

ちなみに上記2回と同様に日本株が大きく下落した2000年前後のITバブル崩壊前は日本銀行の出資証券(8301)はそれほど大きく上昇していないように見えます。

それでも日次ベースのデータを確認するとITバブル崩壊前の1999年に9万円から14万円まで上昇しています。

そして、「1988年~1989年」と「2005年~2007年」の日本銀行の出資証券(8301)の上昇幅はこちらです。【こちらのデータは日次ベース】

  • 1988年~1989年:180,000円から750,000円まで上昇
  • 2005年~2007年:55,000円から175,000円まで上昇

ともに3倍~4倍以上の大きな上昇です。

これらを総合すると「日銀の株価が大幅上昇すると株式市場のピークが近い」という話はあながち間違いではないようです。

上記でも触れましたが、日本銀行の出資証券(8301)は議決権がなく、財産配分権も制限され、配当利回りも極めて低くなっています。

経済的に保有する意味がないものが大きく上昇するということは、ある種ゲーム感覚のトレードが増えるなど、バブルの一種と考えて良さそうです。

ちなみに足元の日本銀行の出資証券(8301)のチャートはこちらです。

日本銀行の出資証券(8301)の短期チャート(2021年2月~2021年3月)

2021年3月3日時点では25,000円前後から47,000円への上昇ですので2倍弱といったところです。

どこまで上昇するかわかりませんが、投資を行う上では頭の中に入れておくべき事象です。

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