「捨てられる銀行2 非産運用」は大ベストセラーになっていますので、すでにご覧になった方も多いと思います。
まだ読んでない方ほとりあえず読んでおいた方が良いと思われる本です。
2017年5月時点ではアマゾンでもカテゴリー別のベストセラー1位にランクしています。
金融機関の問題点が整理されており、今後どのような心構えで仕事をやっていくべきかを考えるきっかけになると思います。
金融機関の営業姿勢に関しては、商品のコストや顧客の適合性など問題点は多くありますが、最も大切なことは本当に自分が良いと思って商品を販売しているか否かではないでしょうか。
もちろんマーケット環境などをしっかり調べた上でです。
さらにマーケット環境を把握したり商品をしっかり理解するためにはベースとなる知識も必要です。
上記書籍の中で「自分では投資したこともなく、投資にそれほど興味もないのに顧客には数千万円という金融商品を提案するのはおかしいのではないか」というくだりがありますが、まさにその通りだと思います。
もっと言えば、営業マンだけでなく本社の企画部門の人や様々な調査をするアナリスト、エコノミストも同様です。
自分では投資しないのにレポートを書いて投資を煽るのは無責任だと思います。
自分のお金であれば真剣に考えるはずです。
真剣に考えて自分も投資するものを顧客に勧めるべきです。
現在は銀行や証券会社の職員が投資家と同じ投資を行うには一定の制限がある場合もありますが、逆に一定のルールの下で顧客と同じ商品を購入することを奨励した方が良いと思います。
もしくは販売会社である銀行や証券会社自身が自社の資金で顧客に販売した商品を保有しなければいけないようにするのも良いかもしれません。(昔は外資系の一部で、買い推奨した株式を自己勘定で購入する会社もありました)
顧客に販売した金額に比例して販売会社の保有金額も増加するようにすればよいと思います。
実際にここまでやるのは難しいかもしれませんが、要はそれくらい自分が販売している商品に関心を持ちなさいということだと思います。
そうすれば金融商品のコストの問題なども含めてほぼすべての問題が解決するのではないでしょうか。
「自分も投資しています」という必要はないと思いますが、言わなくてもお客様の反応は違ってくると思います。
社内の勉強会でなんとなく勉強した場合と自分のお金を運用するために勉強した場合では話の重みも全く異なるでしょう。
上記の書籍を読んでからでも結構ですので、投資をしていない営業マンは自身も運用してみましょう。