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東証2部指数はバブル期を上回る / 引き上げ効果で高パフォーマンス

投稿日:2017年4月5日 更新日:

東証2部指数は東証2部に上場している全銘柄を対象とした浮動株ベースの時価総額加重平均で算出されています。(TOPIXと同じ算出方法です)

1968年1月4日を100として計算されていますが、2017年4月3日に6000ポイントを超えました。

バブル期の高値が約4500ポイント(1990年)、リーマンショック前の高値が約5500(2006年)ですから過去最高を更新しています。

日経平均がバブル期の半値である事を考えると驚くべきパフォーマンスです。

このような高いパフォーマンスになる理由として東証2部に成長性が高い銘柄が集まっていることはもちろんですがそれ以外の要因もあります。

東証2部指数が高パフォーマンスになる理由として最も大きいのは東証1部に昇格する銘柄の引き上げ効果です。

東証2部から東証1部に昇格する場合のスケジュールは下記の通りです。

  • 1部昇格の発表
  • 数日後に1部昇格
  • 昇格の時点で2部指数からは除外
  • 翌月の最終営業日の前日の引値でTOPIX組入れ

東証1部に昇格しそうな銘柄はある程度予想も可能であり、TOPIXのインデックス買いなどを期待して先回り買いが発生します。

よって、多くの銘柄では、1部昇格の発表前に大きく上昇し、発表後に更に上昇し、1部に昇格した後は調整するケースが多く発生しています。

つまり東証2部にいる時に上に引っ張られるバイアスがかかることになります。

更に1部に昇格する銘柄は2部の中でも時価総額が大きい銘柄になりますので、インパクトは大きくなります。

これが繰り返される事で東証2部指数は高いパフォーマンスになっているといえます。

逆にTOPIXへの組入は翌月末となり、少しタイムラグがありますが、比較的割高な水準で組入れられることになり、その後下落するケースも多くあります。

また、稀なケースですが2017年のシャープのような例もあります。

シャープは1部から2部に落ちて、再度、1部昇格となりました。

問題が発生して株価が大暴落した状態で2部に降格し、その後、株価が大幅に上昇した事で東証2部指数を大幅に引き上げました。

シャープは2016/8/1付で東証2部に降格しているため前営業日の引値である92円(1:10で株式併合している為、現在の920円)で2部指数に入りました。

その後、ホンハイ傘下で業績が回復し、2017/4/3には492円(現在の4,920円)まで上昇しています。

更に時価総額は東証2部で断トツトップの2.4兆円で2位の8倍です。東証2部指数に占めるウエイトも約20%まで上昇しています。

近い将来の1部復帰も視野に入れているようで、2部指数を更に足上げることになるでしょう。

このように東証2部指数は仕組み上、高いパフォーマンスが出やすい指数ですが、おそらく流動性の問題で投信やETFは今のところありません。

指数に連動する運用が難しい感じもしますのでETFの設定は厳しいのかもしれません。

ただ、東証マザーズ指数のETFがあるくらいなので何とかなりそうな気もします。

また、仕組み上、ETNであれば組成が可能なはずです。

米国株並みの右肩上がりの指数ですので魅力的だと思いますが。

ETFや投信を作ったら売れそうですが如何でしょうか!

【2020年1月追加】

上記で紹介したシャープはその後、2017/12/7に東証1部に復帰しました。

東証2部指数から外れるのは2017/12/6の終値で3,885円でした。

結果的に920円で東証2部指数に組入れられ、3,885円で外れることになりました。

しかも1年4ヶ月という短期間です。

かなりの指数引き上げ効果がありました。

一方、TOPIX組入は翌月の最終営業日の前日の終値ですので2017/1/30の終値4,025円で組入れられました。

その後、日本株は大きく上昇しましたが、シャープの株価は、2020/1/28時点で1,578円まで下落しています。

これを見ても、東証2部指数がいかに上がりやすい指数であるかが分かります。

ちなみに2020年1月時点で東証2部指数は7,200ポイントを超えています。

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