東証マザーズ指数は2018/8/20時点で951ポイントまで下落しています。
直近高値である2018/1/24の1367ポイントから約30%の下落となっており、大型株と比較すると下落率は大きくなっています。
さらにチャートをみると下落トレンドに突入している可能性があり、注意が必要です。
米国株は高値からの下落率が20%を超えると下落トレンド入りと言われることがありますが、東証マザーズ指数の場合は元々ボラティリティが高いので30%程度の下落でも一時的な調整の可能性があります。
ただし30%を大きく超えるような下落となると少し注意が必要です。
この辺で1000ポイント以上に戻れば問題ない可能性もありますが、更に下落するようだと当面下落が続く可能性があります。
更に心配なのはリーマンショック前の2006年~2007年と同じ現象が起こるリスクです。
当時、日経平均は2007年6月まで上昇しましたが、東証マザーズ指数は2006年1月から下落トレンドに入りました。
東証マザーズ指数は2005年12月に2500ポイント前後でしたが、日経平均がピークをつけた2007年6月の時点で915ポイントまで下落しました。
当時の東証マザーズ指数は元々バブル的に上昇した後、ライブドアショックをきっかけに急落したことで大きなボラティリティになりましたが、「小型株の下落→大型株に波及」といった現象が再度発生しないか少し心配です。
ちなみに上記の日経平均と東証マザーズ指数の比較チャートをみると東証マザーズ指数は相対的にそれほど上昇していないのでそれほど大きく下落しないのではないかと思われるかもしれませんが、日本株全体が最も下落していた2009年1月からの比較では下記の通り、日経平均よりも東証マザーズ指数の方が上昇しています。
また特に根拠がある訳ではありませんが、マーケットが過熱したりピークを打つ時というのは、後で振り返るとおかしな話や楽観的すぎるうかれた話が多い気がします。
最近の気になるニュース
- サッカーの本田圭佑選手と俳優ウィル・スミス氏がベンチャーファンド(名称:ドリーマーズファンド)を設立→ソフトバンクのビジョンファンドを筆頭にPEにお金が集まり過ぎてPEバブルとも言える状況での設定
- 個人投資家の話がテレビで紹介される頻度が増える→2005年~2006年頃は投資で儲けた人が頻繁にテレビや雑誌に露出。リーマンショック後は全く見かけることがなくなった。2018年1月よりモーニングサテライトで個人投資家を紹介するザ・インベスターという企画がスタート。
小型株の下落トレンド入りとならないことを祈ります!
東証マザーズ指数のテクニカルチャート分析はこちらもご覧ください。
下落トレンド入りの可能性があります。