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米国ハイイールド債の最終利回り・スプレッドを確認する方法

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コロナショックでハイイールド債をはじめとするクレジット関連の債券が大きく下落しています。

米国ハイイールド債の最終利回りとスプレッドの推移(チャート)については下記の2020年3月18日の記事をご覧ください。

米国ハイイールド債の代表的なインデックスである「bloomberg barclays us Corporate High Yield Index」の2020年3月31日時点の最終利回りとスプレッドは下記の通りです。

  • 米国ハイイールド債の最終利回り:9.44%
  • 米国ハイイールド債のスプレッド:8.80%

上記のリンク先でも触れていますが、米国ハイイールド債のスプレッドはリーマンショック時の約18%が過去最高です。

それ以外では欧州債務危機が発生した2011年の約8%、原油価格が急落した2016年の約7%がピークとなっています。

よって、すでにリーマンショックを除けば過去最高水準まで上昇しており、ここからマーケット環境が悪化した場合でも、リーマンショック時の18%をワーストシナリオと見ておけば良いでしょう。

そう考えると、エントリータイミングとしては悪くない水準にきています。

具体的な投資対象としては米ドルベースの場合は「iシェアーズiBoxx米ドル建てハイイールド社債ETF(HYG)」、為替リスクを回避したい方は米国ハイイールド債に投資する投資信託の円コース(円ヘッジコース)をご検討ください。

ここで、一般の方はBloombergのような情報端末がないため、「米国ハイイールド債の最終利回りやスプレッドの条件を確認する手段はないのかといった質問をよく受けます。

手軽に米国ハイイールド債の最終利回りやスプレッドの条件を確認できる手段として下記の2つをご活用いただければと思います。

  1. 日興AMファンドアカデミー ⇒ データウォッチ ⇒ ハイイールド債等、各種指数の推移(週1回):データウォッチ|日興アセットマネジメント
  2. iシェアーズiBoxx米ドル建てハイイールド社債ETF(HYG)のHP:iシェアーズ iBoxx 米ドル建てハイイールド社債 ETF

「日興AMファンドアカデミー」のサイトでは最終利回りのみですが、過去5年間のチャートを確認することができます。

本来はこちらを確認しておけば十分です。

こちらのサイトでは米国ハイイールド債だけでなく、新興国ハイイールド債・優先証券・CoCo債・MLP・BDCの利回り推移も掲載されていますので非常に重宝します。

ただし、週1回の更新なので、米国ハイイールド債の直近データを確認したい方や、スプレッドも確認したい方は「iシェアーズiBoxx米ドル建てハイイールド社債ETF(HYG)」のサイトも確認してください。

ちなみにこちらのサイトにおいて最終利回りは「平均利回り」、スプレッドは「オプション調整後スプレッド」と表記されています。

また、「iシェアーズiBoxx米ドル建てハイイールド社債ETF(HYG)」のサイトではデュレーションや標準偏差のデータ、さらには組入れ全銘柄のリストなど幅広い情報が掲載されていますので、一度ゆっくりとご覧になることをお勧めします。

また、不定期更新ですが当サイト(ファイナンシャルスターLite)のメインサイト(ファイナンシャルスター)内にある下記のページをご覧いただくと、米国ハイイールド債の最終利回り・スプレッドの長期推移が確認できます。

こちらでは代表的なクレジット系の債券である「米国ハイイールド債・新興国国債・投資適格社債」の「最終利回り・スプレッド」の長期チャートが確認できます。

クレジット系債券が割安になるのは10年に1回~2回程度ですので、この機会に検討してみてください。

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