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【2017年のおすすめ記事】すごく為になる記事8本

投稿日:2017年12月29日 更新日:

2017年3月にメインサイト「ファイナンシャルスター」を補完するサテライトサイトとして開設し、これまで181記事を掲載しました。

今回は2017年の締めとして、これまでの中で是非読んでいただきたい記事をまとめて掲載します。

①米国債イールドカーブのフラット化(2004年との比較)

米国株は右肩上がり、マクロ景気も良好、FRBは利上げに加えてバランスシート縮小を開始しましたが、なぜか長期金利は上昇しません。

イールドカーブのフラット化や逆イールドまでは行っていませんが、長期金利の低位安定は現在の金融市場の最も大きな謎と言えます。

近い将来の景気悪化やマーケットの下落を示唆している可能性もあるので注意が必要です。

②国民はふるさと納税がおかしい制度だと本当に気づいていないのか

なぜこのような制度が存在する必要性があるのか分からなかったので掲載させていただきました。

限度内であれば納税者の実質負担は2,000円です。

年収700万円前後の独身者であれば約10万円の寄付ができるので、還元率を低く見積もって30%でも3万円のものが受け取れます。

2,000円の税金を増やすのに3万円のコストを払う制度です。

この制度は続けるのであれば、目的をしっかり説明すべきです。

国全体の財政としては大きなマイナスですので「減税」のような景気対策という目的であればわかるのですが。

さらに各自治体のガバナンスも強化すべきです。佐賀県上峰町のようにふるさと納税のおかげで財政が改善し議員の手当を上げようとしたところもありました。(苦情が殺到して撤回しましたが)

一度全体像をチェックする必要があると感じます。

③破綻したトイザらスのハイイールド債とバンクローンの価格が大きく異なる

バンクローンの担保付という部分が効果を発揮した事例ですので、覚えておいて損はないと思います。

破綻時にハイイールド債は債券価格が18まで下落しましたが、バンクローンは70以上をキープしました。

バンクローンの破たん時の回収率は平均70%前後と言われておりますので理論通りとなっています。

現在はハイイールド債と同様にバンクローンもスプレッドがタイトニングしており、必ずしも魅力的な条件とは言い切れませんが、変動金利のアセットクラスは今後の利上げ局面で注目されるタイミングが来るかもしれません。

④日本の名目GDPが過去最高を更新で株価も長期上昇トレンド入りか

20年ぶりに過去最高を更新したにも関わらず意外とニュースになっていないので掲載しました。

結局、景気が良くなったり株価が上昇するには名目GDPが大きくならないといけません。

日本株が長期上昇トレンドになる為にも非常に重要な指標です。

⑤毎月分配型投信は本当に悪か?ニーズがあるから売れているのでは?

今年の投信業界の大きなトレンドとして分配型投信の販売自粛が挙げられます。

残高上位の毎月分配型投信から資金流出が続き、2017年12月には1兆円を超える投信(ETF除く)がなくなりました。

しかし、現場の声を聞いてみると高齢者などで毎月分配のニーズがそれなりに高いことも事実です。

金融機関は金融庁の顔色を窺って分配型投信の販売自粛を行っているようですが、相変わらず顧客不在の経営と言わざるを得ません。

⑥ 新興国通貨への投資は意外とリスクが低いと思える投信の記事2本

ブラジルレアル、ロシアルーブル、トルコリラ、南アフリカランドなど新興国通貨(新興国債券)は金利が高く魅力的ですが、一方で為替リスクもあるので二の足を踏んでいる投資家も多くいらっしゃいます。

しかし時間を味方につけるとイメージよりもリスクが低くなります。

当たり前の話ですが、金利が高い分、円高(新興国通貨安)に対する抵抗力が高まるので長期で保有すればするだけリスクが低くなります。

例えば2008年のピーク時にブラジルレアルに投資した場合、1レアル=70円前後です。

現在、ブラジルレアルは1レアル=34円台ですので通貨の価値は半分以下となりました。

それでもトータルリターンは大きくプラスです。

下記の2つの記事はブラジルレアルとロシアルーブルがピークに近いタイミングで設定された投信に関する記事です。

過去最悪のタイミングでエントリーしてもプラスになっています。

それであれば今のタイミングならエントリーしても悪くないのではないでしょうか。

⑦豪世界最長の経済成長へ/豪ドルのリスクは米国との金利逆転

オーストラリア経済は堅調ですが政策金利の利上げはもう少し先のようです。

景気がしっかり回復するのを確認してから利上げを行うということなんでしょうが、1つだけ問題が発生します。

タイトルにあるように米国との政策金利の逆転が起こる可能性が出てきます。

記事を書いた2017年5月時点の政策金利は米国が1.0%、オーストラリアが1.5%でしたが、現在は共に1.5%で並びました。

過去、ほとんどの期間でオーストラリアの方が米国よりも金利が高くなっています。

記事内にチャートを掲載していますが、過去、米国の金利がオーストラリアの金利を上回った際は、大きく豪ドルが下落しています。

日本人に人気の豪ドルですが注意も必要です。

⑧大ベストセラー「捨てられる銀行2 非産運用」は一応読んでおいた方が良い

金融機関の職員であれば一度読んだ方が良いと思います。

顧客本位など当たり前のことができていないのが日本の金融機関です。

しかしそれでは近い将来に淘汰されてしまいます。

ただ、それでも変化しないのが日本企業です。

過去に破綻したり経営難となった企業をみると本当に追い込まれないとダメなようです。

でもそれでは手遅れとなります。

この本を読んで個人ベースで変化していく人が増えるといいなと思います。

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