投信・ETF(債券型)

オーストラリアのインバウンド消費はインパクト大

投稿日:2017年4月13日 更新日:

オーストラリアはもともと観光地として有名ですが、海外からの旅行者数(インバウンド)は日本と同様に2013年頃から増加が加速しています。

国際収支の統計において日本は旅行収支が長期間赤字でしたが、外国人旅行者の増加により2015年から黒字に転じています。

オーストラリアの旅行収支は以前から黒字でしたが、近年、更に黒字額が増加してきました。

2016年の外国人旅行者のオーストラリアでの消費額は3.8兆円でした。

2016年の外国人旅行者の日本での消費額は3.7兆円ですので、ほぼ同水準です。

オーストラリアと日本の経済規模(名目GDP)と人口の比較です。

経済規模(名目GDP)

  • オーストラリア:約140兆円
  • 日本:約500兆円

人口

  • オーストラリア:2,400万人
  • 日本:12,500万人

オーストラリアは経済規模で日本の1/3、人口で1/5です。

それを考えるとインバウンド消費による景気への貢献度はかなり大きいと考えられます。

今後も中国、インド、インドネシアなどの経済成長により海外旅行の対象となる中所得層や高所得層が増加する見通しです。

それによりオーストラリアの景気の下支えになることが期待されます。

ちなみに、上記の通りオーストラリアと日本のインバウンド消費金額はほぼ同額ですが、旅行者数はオーストラリア826万人、日本2,400万人です。

つまり、オーストラリアに旅行している人は日本に旅行している人の3倍、お金を使っている事になります。

それだけオーストラリアは観光地としての付加価値が高いということでしょうか。

この点において日本が参考にすべき点は大いにあります。

日本では訪日外国人旅行者数ばかりが注目されますが、そろそろ単価を上げることも意識すべきです。

そして、オーストラリアは経済面でも非常に優れた国です。

移民制度をうまく活用しながら人口は緩やかな右肩上がりとなっています。

石炭や鉄鉱石をはじめとする天然資源も豊富です。

オーストラリアは多くの先進国がマイナス成長となったリーマンショック後の2009年でもプラス成長を達成しました。

1990年以降、30年近くもリセッションを経験していない、非常に稀な国です。

裏を返すとそれだけ魅力があり、多くの観光客を惹きつけ、お金を使わせる何かがあるのでしょう。

投資の世界においてもオーストラリアは人気があります。

豪ドル・豪ドル債・豪州株式・豪州REITなど日本人にも人気です。

オーストラリアへの投資についてのポイントはこちらをご参照ください!

-投信・ETF(債券型)