2017/4/24現在、世界の主要国の株式市場はほぼ全てが年初来でプラスを維持しています。
まずは主要株式市場の現地通貨ベースの年初来騰落率です。
- NYダウ:+4%、
- ナスダック:+10%
- メキシコボルサ指数:+7%
- ブラジルボベスパ指数:+6%
- ユーロストックス50:+8%
- イギリスFTSE100:+1%
- スペインIBEX35:+14%
- ハンセン指数:+10%
- 韓国総合指数:+7%
- 日経平均:-1%
現地通貨ベースでは日経平均のみマイナスとなっています。
では、米ドルベースの年初来騰落率はどうでしよう。
米ドルベースの場合は「現地通貨高・米ドル安」に為替が動くとパフォーマンスにプラスに寄与します。
逆に「現地通貨安・米ドル高」になるとマイナスに寄与します。
主要株式市場の米ドルベースの年初来騰落率です。
- NYダウ:+4%
- ナスダック:+10%
- メキシコボルサ指数:+20%
- ブラジルボベスパ指数:+10%
- ユーロストックス50:+12%
- イギリスFTSE100:+5%
- スペインIBEX35:+18%
- ハンセン指数:+9%
- 韓国総合指数:+14%
- 日経平均:+5%
なんと米ドル建て日経平均は5%のプラスとなります。
日本株は円高ドル安になると下落します。
しかし、米ドルベースにすると円高分はプラスに寄与します。
円ベースと米ドルベースのパフォーマンスの差が6%ありますが、これは年初来でドル円レートが6%円高になっていることを表しています。
本来6%の円高であれば日経平均が10%程度下落するはずですが、1%のマイナスは健闘しているといえます。
日銀が年初来で既に2兆円近くETF買いを行っていることも影響しているのでしょう。
悪く言うと為替の推移に対して日本株が割高ともいえます。
色々と問題がありそうなイギリスや韓国でもプラスである世界の株式市場についてセル・イン・メイという人もいますが今後はどうなるでしょうか?
ボラティリティが高いと言われる日本株ですが米ドルベースにしたドル建て日経平均にすると意外とマイルドな動きになります。
そして、少し話が難しくなりますが、ボラティリティが高くても米ドル建てで純粋な日本株の動きのみに連動させたい場合は「ドル建て日経平均」ではなく「ドルヘッジ付き日経平均」への投資がおススメです。
「ドル建て日経平均」では円安になるとマイナス効果となりますが、「ドルヘッジ付き日経平均」ではその問題が発生しません。
「ドルヘッジ付き日経平均」のパフォーマンスは「日経平均のパフォーマンス+ドル円のヘッジプレミアム」となります。
一般的にはドル建て日経平均が有名ですが、一度、ドルヘッジ付き日経平均を検討してみてください。
ドル建て日経平均とドルヘッジ付き日経平均はこちらを参照してください!