現在、東証REIT指数に連動するETFは東証に上場されているものだけで7本あります。
その中で最も信託報酬が安いのは「ダイワ上場投信一東証REIT指数(1488)」ですが設定されてから期間が短くデータが少ないので、今回は最もトラックレコードが長い「NEXT FUNDS 東証REIT指数連動型上場投信(1343)」を取り上げます。
信託報酬は「ダイワ上場投信-東証REIT指数(1488)」が0.155%で「NEXT FUNDS 東証REIT指数連動型上場投信(1343)」は0.32%です。
ETFの場合、ほとんどコストでしか差別化ができないので、トラックレコードの長さとコストは反比例します。
つまり新しく設定されるファンドがコストが安くなります。
公募投信は残高の大きいアクティブファンドを取り上げます。
公募投信の信託報酬はこちらです。
- J-REIT・リサーチ・オープン:信託報酬1.08%
- 三菱UFJ Jリートオープン:信託報酬1.08%
- りそなJリート・アクティブ・オープン『愛称:日本のツボ』:信託報酬1.08%
さらに上記公募投信の場合は0.5%~2%程度の販売手数料もかかります。
(ETFも株式の委託手数料がかかりますが、通常は0.5%未満です)
よって、コスト面では圧倒的にETFが優位となります。
ではパフォーマンスはどうでしようか?
過去1年(円建てトータルリターン、2017/4/28基準)
- NEXT FUNDS 東証REIT指数連動型上場投信(1343):-6.85%
- J-REIT・リサーチ・オープン:-3.09%
- 三菱UFJ Jリートオープン:-11.29%
- りそなJリート・アクティブ・オープン『愛称:日本のツボ』:-6.75%
過去3年(円建てトータルリターン、2017/4/28基準)
- NEXT FUNDS 東証REIT指数連動型上場投信(1343):+26.83%
- J-REIT・リサーチ・オープン:+28.99%
- 三菱UFJ Jリートオープン:+20.32%
- りそなJリート・アクティブ・オープン『愛称:日本のツボ』:+23.22%
ETFのパフォーマンスを上回るもの、下回るものそれぞれあります。
J-REIT・リサーチ・オープンは運用残高がJ-REIT投信の中でダントツトップの約3000億円以上ある中で上記のパフォーマンスは立派です。
これなら多少コストが高くても購入する価値があります。
今回は取り上げませんが、J-REITの投信はインデックスファンドも多く存在します。
その中にはインデックスファンドにもかかわらず信託報酬が1%程度で、販売手数料が2%程度のもあり、運用残高が1,000億円以上も集まっている商品が複数あります。
ETFが一般的になってきた中でいまだにこのような商品が存在しているのが不思議ですが、フィデューシャリー・デューティの観点からも徐々に淘汰されていくでしょう。
- J-REITのセールストークはこちらを参照してください:J-REIT・リサーチ・オープン/J-REITの投資環境