5G・AI・IOT・クラウドなど様々なテーマの中心に必ず半導体はあります。
こちらのページでは半導体関連株で構成されるSOX指数について紹介します。
SOX指数(フィラデルフィア半導体株指数)とは / 構成銘柄
SOX指数はフィラデルフィア半導体株指数(The Philadelphia Semiconductor Index)の通称です。
SOX指数は半導体関連(設計、流通、製造、販売)の代表的な30銘柄で構成される指数です。
算出方法は2009年12月21日以降、調整時価総額加重平均により算出されています。
2019年6月28日時点の構成銘柄とウエイトは下記の通りです。
日本株は含まれていませんが、SOX指数の動向は東京エレクトロンなど日本の半導体関連銘柄にも大きく影響を与えます。
日本株は半導体を製造する半導体製造装置関連の銘柄が多いことが特徴です。
- 半導体の製造工程と各製造工程における半導体製造装置のシェアはこちら:半導体の製造工程を分かり易く図解 / 半導体製造過程のシェアも掲載 - ファイナンシャルスター
半導体関連株は特に5Gをテーマに今後の成長が注目されていますが、SOX指数の現在の水準を確認しておきます。
SOX指数(フィラデルフィア半導体株指数)の長期チャート
SOX指数の長期チャートです。
1999年~2000年のITバブルでは一度大きく上昇した後、大暴落しています。(短期間に6倍になった後、1/6になっています)
そして、リーマンショック前の株価上昇局面(2003年~2007年)ではそれ程極端には上昇していません。(この時は半導体関連など先進国のハイテク銘柄はそれほど大きく上昇せず、新興国株式や新興国に関連する先進国株式が大きく上昇しました)
その後、リーマンショックを経て2009年頃から長期上昇相場となりました。
そして、2013年頃から上昇速度が加速し、2013年から2019年の6年間で約4倍となっています。
リーマンショック後(2009年)の安値から見ると約8倍の水準です。
今後、5Gが普及すると半導体の需要は何百倍にもなると言われているので、半導体株にはもちろん追い風です。
半導体サイクルはなくなり、継続的に成長していくスーパーサイクルに入るとも言われております。
それくらい5Gの威力は大きいのですが、上記のチャートを見る限りでは、ある程度の期待は織り込まれていると思います。
非常に魅力的な業界であり、更に大きく上昇する可能性もありますが、念のため、現在の立ち位置を確認しながら投資を行った方が良いと思います。
- SOX指数の最新のデータはこちらを参照:SOX指数の構成銘柄変遷と長期チャート