公募投信残高トップを目指すグロイン
公募投信の運用資産残高ランキングです。(2019年2月27日現在)
現在、フィデリティが運用するハイイールド債と米国REITのファンドが1位・2位となっていますが、設定・解約状況をみると「ピクテグローバルインカム株式F(毎月分配)」【通称:グロイン】とひふみプラスが追い抜きそうな勢いです。
特にグロインは今のペースで行くと3ヶ月以内に1位となる可能性があります。
それにしても日本の投信でグロインほど息の長い商品はなかなかありません。
数年に1度は注目されて残高を伸ばします。
世界の高利回り・公益株という商品コンセプトが投資家や営業マンに受けるのでしょう。
- グロインの商品性についてはこちらをご覧ください:ピクテグローバルインカム株式ファンド (グロイン)
グロインの運用資産残高の推移です。(月次ベース)
- 2005年2月28日設定
- 2007年5月:2.8兆円(この時はグローバル・ソブリン・オープン《グロソブ》が5.5兆円でトップ)
- 2012年11月:4,253億円
- 2015年5月:1.0兆円(この時は新光US-REITオープン《ゼウス》が1.4兆円でトップ)
- 2018年5月:5,615億円
- 2019年2月:6,107億円
ピーク時は2.8兆円の運用資産残高がありましたが、この時は「グロソブ」という同じような名前のお化けファンドいたことでトップにはなれませんでした。(現在のグロソブの運用資産残高は4,400億円前後です)
グロインは2015年頃も1兆円を超えましたが、この時はゼウスがトップでした。
残高上位のボリューム感は小さくなりましたが、今度こそトップになれるでしょうか。
グロインのパフォーマンス分析
まず、MSCIワールドインデックスと比較してみました。
高配当公益株の特性上、マーケットが大きく上昇する時は一般の株式と比較すると劣後します。
ただし、マーケット調整局面では下方硬直性が発揮されダウンサイドリスクは低くなります。
2018年10月からのマーケット下落局面の比較チャートです。
これを見ると通常の世界株と併せて保有することで分散効果を発揮しそうです。
最後に、少し余計かもしれませんが世界の公益株に投資するETFとのパフォーマンス比較です。
ETFの方が良いパフォーマンスです。
コストの違いも大きいのでしょう。
ちなにみ「iシェアーズグローバル公益事業ETF(JXI)」は米ドル建てでニューヨーク証券取引所に上場されており、日本からも購入可能です。
水を差してすみません。
残高日本一を目指して頑張れ「グロイン」!