商品名は「ゴールドマンサックス・社債/国際分散投資戦略ファンド2018-09(愛称:プライムOne2018-09)」という長い名称です。
厳密には元本保証ではなく、ゴールドマン・サックスが元本を確保すると謳っています。
また、いつでも元本が確保されるわけではなく、元本が確保されるのは10年後になります。
商品名にもあるように、実際の運用は株式や債券による国際分散投資です。
具体的には世界各国の株式や債券の先物を活用して国際分散投資のポートフォリオを作成します。
ポートフォリオの構築はアセットマネジメントONEが担当します。
よって、アセットマネジメントONEが国際分散投資で運用して、10年後に運用がマイナスでもゴールドマン・サックスが元本を確保しますという商品です。
ゴールドマン・サックスはパフォーマンスフィー(成功報酬)としてリターンの10%を受取ります。
その代わりとしてマイナスになった場合は補填しますという仕組みです。
この仕組みは投資家と運用者が同じ利害関係となっている点で非常に素晴らしいと思います。
通常、投資家が損をしても運用者が損をすることはありません。
ヘッジファンドなどは儲かった時はパフォーマンスフィー(成功報酬)を受取りますが、損をしても補填はしません。
ただし注意しなければいけない点もあります。
国際分散投資のポートフォリオはリスク(標準偏差)が3%となるように構築されることになっています。
機関投資家でないとイメージしにくいかもしれませんが、リスクが3%のポートフォリオということは、通常のマーケットでリターンは1.5%~2.0%程度と考えられます。
そこから手数料等を控除すると1.0%~1.5%程度のリターンです。
よって10年保有すれば元本割れはありませんが、リターンもそれほど高くないということです。
当たり前ですが、ポートフォリオのリスクを高くすると、リーマンショックのような環境になるとゴールドマン・サックスの負担が大きくなりすぎてしまいます。
10年保有して累積のリターンが0%~20%、すごくうまくいけば30%といったイメージでしょうか。
(単利ベースで年率0%~2%、すごくうまくいけば3%のイメージ)
これくらいのリターンであれば,他にも色々と投資候補はありますが、日本では絶対に元本割れはイヤという人が多いことも事実ですので、そのような方にはおすすめの商品ではないでしょうか。
ちなみに今回は第2弾で「ゴールドマンサックス・社債/国際分散投資戦略ファンド2018-07」が7月に設定されています。
同じ運用手法ですので「ゴールドマンサックス・社債/国際分散投資戦略ファンド2018-09(愛称:プライムOne2018-09)」も同様の運用になるはずです。
現在のポートフォリオは下記の通りです。
参考にしてください。
ポートフォリオの合計が116.3ですので若干レバレッジがかかった運用です。
ただしこれくらいのレバレッジであればリスクを取っている訳でなく効率的と言えます。