日経新聞によるとインドの5月の新車販売は前年同月比で6%増となり、5カ月連増でプラスとなりました。
上記のグラフから昨年来でも平均5%前後の増加となっていることが分かります。
自動車販売は住宅と並び、経済に与えるインパクトが大きい要素となります。
世界の自動車販売台数ランキング(2016年年間販売台数)は下記のとおりです。
- 中国:2,800万台
- 米国:1,780万台
- 日本:500万台
- ドイツ:370万台
- インド:360万台
- イギリス:310万台
一方、人口は次の通りです。
- 中国:13.6億人
- 米国:3.2憶人
- 日本:1.2憶人
- ドイツ:0.8憶人
- インド:12.6億人
- イギリス:0.7憶人
人口対比で考えるとインドのポテンシャルが非常に大きいことが分かります。
中国は2006年以降、自動車販売が急速に伸びて現在は圧倒的世界一となっています。
自動車などの耐久消費財が爆発的に売れ始めるのは一人当たりGDPが3000ドル前後になった時と言われています。
中国の一人当たりGDPが3000ドルを超えたのは2008年です。
現在、インドの一人当たりGDPは約1700ドル前後です。
インドはあと3〜5年後には一人当たりGDPが3000ドル前後になると予想されます。
そして、人口を見ればインドの自動車販売のポテンシャルが分かります。
勢いがつけば中国と同じレベルまでは行くでしょう。つまり、インドの自動車販売は数年後には8倍程度になるということです。
これだけ見てもインドの経済的ポテンシャルが分かります。
ちなみに中国の人口増加ペースは鈍化しており、2020年代半ばにはインドが中国を抜いて人口世界一になる見通しとなっています。
以前の中国もそうでしたが、やはり人口が多いという事は経済成長に大きなプラスをもたらします。
足元のインド株式市場は大きく上昇しており、少し買いにくい環境ですが、長い目で見て安くなった時は購入する価値があると思われます。
何かショックがあって株価が下がった時に買えるように覚えておきましょう。
また、下記のコンテンツも参考にしてください。
日本の1人当たりGDP推移と世界の1人当たりGDP - ファイナンシャルスター