2017/5/19現在、日経平均は19,590円、予想PERは14.06倍です。
為替レートが大きく円高にならず、1ドル=110円前後でキープできる前提であれば、現在の日本株は相当割安と言えます。
- 日本株のPERの推移はこちらを参照:日本株(TOPIX)と米国株(S&P500)の予想PER・実績PBR推移
PERはマーケット環境が良くなり、投資家のリスク許容度が上昇すれば17倍~18倍位になってもおかしくありません。
PER14.06倍で日経平均が19,590円ということはEPS(1株当たり利益)は1,393円です。
EPS(1株当たり利益)1,393円を前提にしたPERと日本株の関係は次の通りです。
- PER15倍:日経平均20,895円
- PER16倍:日経平均22,288円
- PER17倍:日経平均23,681円
- PER18倍:日経平均25,074円
マーケットの雰囲気が少し変わるだけで日経平均は25,000円が期待できます。
更に円安が加われば更なる上昇も期待できます。
通常、1%円安になるとEPS(1株当たり利益)上昇により日経平均は2%近く上昇すると言われています。
ドル円レートが現在の1ドル=110円前後から1ドル=120円前後になれば約10%の円安になりますので、日経平均は20%程度の上昇が期待できます。
そうすると上記のPER18倍に1ドル=120円が重なった場合、日経平均は30,000円が見えてきます。
一般的に1ドル=120円の円安になるということは米国の金利が上昇しており、米国経済も良好であると考えられます。
米国株式も上昇しているはずで、マーケットの雰囲気は悪くないと想定できます。
よって1ドル=120円とPER18倍は同時にやってくる可能性がそれなりに高いと言えます。
もちろん、PER18倍がピークでなく、マーケット環境が良くなると20倍以上になることも何らおかしくありません。
そうなると過去最高値38,915円も視野に入っていきます。
PER22倍で1ドル=125円なら38,915円前後です。
企業の利益水準は過去最高を更新しており、株式市場のPERも1990年代のように30倍~50倍というわけではありません。
言い方は変かもしれませんが、日本の株式市場は以前と比べてかなりちゃんとしたマーケットになっています。
ようやく日本株もマーケット環境次第で新値更新が期待できる上昇になってきました。
あとは円高にならないことを祈るのみです。
そういう意味では米国経済とFRBの金融政策は当面注目です。
加えて日本のインフレ率も重要です。
日本がインフレになれば円安、デフレに戻れば円高です。