昨年は「7」のつく年のマーケットは波乱が多いという話がありました。
- 1987年:ブラックマンデー
- 1997年:アジア通貨危機
- 2007年:パリパショック
詳しい内容はこちらをご覧ください。
結果は2017年は波乱なく、非常に良いマーケット環境で終了しました。
それでは「8」のつく年はというと1998年ロシア危機、2008年リーマンショックと過去2回は非常に厳しいマーケット環境となっています。
「7」のつく年は3回連続で波乱相場となりましたが、「8」のつく年は3回目がないことを祈りたいところです。
ちなみに過去大きなマーケットのショックとしては下記があげられます。
- ブラックマンデー(1987年)
- アジア通貨危機(1997年)
- ロシア危機(1998年)
- ITバブル崩壊(2000年~2002年)
- パリパショック(2007年)
- リーマンショック(2008年)
- 欧州債務危機(2010年~2011年)
その中でもマーケットの下落率が大きかったのはITバブル崩壊(2000年~2002年)とリーマンショック(2008年)です。
共に米国が震源地で、米国のマクロ経済も冷え込みました。
米国の実質GDP成長率は2001年が+1.0%、2008年が-0.3%、2009年が-2.8%でこの3年が過去30年間でワースト3となります。
過去のショックの中で米国株がピークから半値になったのはITバブル崩壊とリーマンショックのみです。
米国株が半値ですので日本株はもちろんもっと大きく下落しています
リーマンショックの時は米国株が-56%、日本株が-61%です。
まさに100年に一度と言われる所以です。
- リーマンショック時の各資産の下落率:各資産の最大下落率(リーマンショック) - ファイナンシャルスター
そういう意味ではやはりGDPが低迷するなど、マクロ景気が後退してしまうとインパクトは大きくなります。(もちろんマーケットのショックで景気が悪化したという面もありますが)
足元、長期金利の急上昇がマーケットにインパクトを与えて、株式市場が大きく下落していますが、このような理由であればそれほど重傷にはならないと思います。
株式で考えると、下落しても15%~20%でしょう。
これにマクロ景気にインパクトを与える材料が加わってしまうと大きく調整する可能性ももあります。
例えば問題になりつつある学生ローンの問題や、中国の不良債権問題などが表面化すると厳しい環境も考えられます。
- 学生ローンについてはこちらを参照してください:米国学生ローンの残高が増えすぎ / 景気・マーケットのリスク要因 - ファイナンシャルスター
リスクの種類は挙げればきりがありませんが、2018年も2017年のように良い年になれば良いなと祈っています。