アマゾン・ドット・コム(AMZN)の2018年10月12日時点のデータです。
- 株価:1,788ドル
- 予想PER:103.17倍
- PBR:24.89倍
- 時価総額:8,723億ドル(約98兆円)
2018/9/4には株価が2050ドルまで上昇し、アップルに次いで2番目の時価総額1兆ドル企業となりました。(1日だけでしたが)
現在は高値から約13%下落した水準ですので押し目買いのタイミングとしては悪くないのではと思っています。
ただし、上記のデータを見てしまうとバリュエーションは割安でなく、時価総額はとんでもなく大きいのでなかなか手を出しづらいのではないでしょうか。
ちなみにアマゾンがどれだけ凄い会社であるかという点についてはこちらの書籍に全て書かれていますので、時間のある方は読んだ方が良いと思います。
本当に凄い会社だと分かります。(著者は元マイクロソフト日本法人社長の成毛さん!)
単なるEC企業ではありません。もっと、深いです。
アマゾンは売上高に対して利益の水準が低くなってますが、これは先行投資に積極的であるためです。
アマゾンは低価格で最高のサービスを顧客に提供することを目標としています。
その為にグローバルで圧倒的なシェア獲得を目指しています。
小売り全体に占めるECの比率は年々上昇していますが、日本でもまだ10%未満です。
- 主要国のEC比率の推移はこちら:どこまで上昇するか?主要国のEC化率の推移(小売りのネット取引割合の推移) - ファイナンシャルスター
それでもECのうち大きなウェイトを占めるアマゾンは小売り全体で見ても存在感を表しています。
その結果、バイイングパワーがついてきて、商品の仕入れ値を安くすることができています。
もちろん、まだイオンやイトーヨーカドーと比べるとバイイングパワーはまだ小さいと思いますが、アマゾンはネットでの販売になるため人件費等コストが安く、結果的に顧客に低価格で商品を提供できることになります。
それが更なるシェア獲得となり雪だるま式にシェアが拡大していく仕組みです。
米国ではショッピングモールの閉鎖が進み、シアーズまでもチャプター11を申請しました。
日本でも近い将来同じことが起こる可能性があります。
また、アマゾンはEC以外にも様々な分野に進出しており、利益ベースではAWS(アマゾン・ウェブ・サービス)というグラウド事業が最も大きくなっています。
そして、最近では米国の高級スーパーであるホールフーズを買収して実店舗販売にも進出しています。
ホールフーズは単なるスーパーとしてだけでなく、ECの商品受け取り機能など他のサービスとの融合が図られています。
無人コンビニの「アマゾン・ゴー」も実験中で一般向けの解禁までもうすぐのところまで来ています。
ECの配送に関してはドローンによる配送実験も行っています。
そして倉庫の中は既に自動走行ロボットが商品棚を運んでいます。(実はこの部分はAmazonのEC事業における肝の部分で、あまり情報公開はされていませんが、世界最先端です)
さらに、上記の書籍にも書かれていますが、例えば靴のネット販売など特定分野で強いライバルが出てきても、赤字覚悟で価格競争し相手を弱らせ、そこで買収を申し込み会社を買ってしまうことまでやってしまいます。
日本はもちろん、米国でもこれほどまで強力な企業は過去に存在しませんでした。
買いにくいですが押し目買いしかないでしょう。