今回は「株式」関連の少しマニアックな問題です。
3問中最低2問は正解できないとスーパー金融マンとは言えません。
マニアックと言っても営業に使える内容ですので分からないところは復習しておきましょう。
①株式の売出し・立会外分売・ブロックトレードの違いを簡単に説明してください
①株式の売却規模、②売却の目的、③手続きの手間によってそれぞれ使い分けられます。
数十億以上の大口の売却の場合は「売出し」、上場基準維持を目的とした株主づくりの場合は「立会外分売」、マーケットインパクトを抑えて一定規模以上の株式を売却したい場合は「ブロックトレード」が使われます。
また、作成書類や手続きの手間も大きく異なりますので、これらを総合して検討します。
- 「売出し」「立会外分売」「ブロックトレード」についての詳しい内容はこちらをご覧ください:株式の売出し・立会外分売・ブロックトレードの比較 - ファイナンシャルスター
②「中国の中小型成長株に投資したい」とのニーズがあった場合、香港・上海・深センのどの市場がベストか?
答えは深セン市場です。
現在の中国の株式市場は役割分担が明確で、大型株は上海市場、成長株は深セン市場となっております。
深セン市は中国のシリコンバレーとも呼ばれています。
深セン市場のイメージとしては米国のNY市場とナスダック市場のような形です。
正確には深センA株の「中小企業版」と「創業版」が中小型株のマーケットとなります。
A株は元々、中国国内の投資家に限定された市場でしたが徐々に規制は緩和されています。
深センA株の成長企業に投資する投資信託やETFも存在します。
- 中国株式市場についての詳しい内容はこちらをご覧ください:中国株式市場の仕組みを分かり易く解説 / 香港・上海・深セン / A株・B株・H株 / ハンセン・レッドチップなど - ファイナンシャルスター
③空売り比率の定義を説明できますか?
東証が日々公表している「空売り比率」は1日の売り注文に占める信用売り(空売り)の比率を表しています。
よく、信用売り(空売り)の残高と勘違いしている人が多いようですが間違いです。
おそらく、空売り残と勘違いしているはずです。
よって、空売り比率が上昇しても、将来買戻しされる株式が増えるわけではありませんので注意してください。
- 近年、空売り比率が上昇していいる理由についてはこちらを参照してください:「空売り比率」の意味を間違えていませんか? - ファイナンシャルスター