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トルコリラ急落は対米関係の悪化が原因 / トルコリラは買いか

投稿日:2017年10月11日 更新日:

2017年10月9日の市場でトルコリラが対米ドルで約4%の下落となりました。

昨年に起きたクーデター未遂事件に絡み、イスタンブールの米在外公館の職員が逮捕されました。

これを受けて、在トルコ米大使館がトルコでの難民関連を除く全てのビザ発給業務の停止を発表し、トルコ側も同様の措置をとったことがトルコリラ下落の要因です。

2017年1月に過去最安値の1ドル=3.94トルコリラを付けた後、緩やかに回復基調となっていて2017年9月には1ドル=3.40トルコリラまで上昇していましたが、2017年10月10日時点では1ドル=3.71トルコリラまで下落しています。

あくまで参考までですが、トルコリラの購買力平価は1ドル=3.0トルコリラ前後といわれていることから、この点でみればある程度割安な水準になったと言えます。

また、トルコリラは世界的にみても高金利です。

イールドカーブはフラット化しており、2年国債~10年国債はいずれの年限も、利回りが11%~12%前後となっています。

最近、新聞広告などでもトルコリラ建て債券の案内をよく見かけますが、最終利回りで10%以上のものが多くなっています。

通貨が割安で金利も10%以上あるので、普通に考えると「買いのタイミング」だと思います。

特にトルコリラのような高金利通貨は通貨が下落しても、金利でカバーできます。

この高金利の効果(円高抵抗力)は長く保有すればするほど円高・トルコリラ安に対抗できます。

この点で考えると投資対象は期限のある債権よりも投資信託の方が満期を気にせず、売却できるのでおすすめです。

債券の場合ももちろん売却はできますが、タイミングによっては売却コストが高くなるケースもあります。

特に満期までの残存期間が1ヶ月~3ヶ月のように短い場合、受け手の証券会社としてもそこから転売が難しいことから、買い付ける債券価格を低くせざるを得ません。

最後に現状のトルコリラに関するデータで注意すべき点があります。

インフレ率です。

トルコリラのインフレ率(CPI)は過去数か月に渡り、10%~12%のレンジで推移しています。

トルコ中央銀行のインフレターゲットの上限が7%ですので、現在のインフレ率はかなり高い水準と言えます。

過去10年でも上限の水準です。

よって、トルコリラは金利水準は高いですが、インフレ率も高いため実質金利はそれほど高くないということになります。

トルコリラの本格的な上昇には実質金利の上昇が必要となると考えられますので、インフレ率の動向が当面のポイントになりそうです。

ブラジルは10%以上で推移していたインフレ率が足元は2%台まで低下し、その結果ブラジルレアルは回復基調となっています。

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