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外国株(世界株)

ブラジル株は見た目より上がっていない / ブラジルボベスパ指数は配当込み指数である点に注意

2017年9月1日

テメル大統領が進める構造改革の効果により海外からの資金流入が増加したことで、ブラジルボベスパ指数は年初来で約18%の上昇となっています。

リーマンショック前の2008年5月につけた過去最高値73,920ポイントまであと3%程度となっています。

しかし、2008年5月~2017年7月のブラジルのインフレ率は平均で6.34%でした。

複利計算すると9年間で約74%物価が上昇したことになります。

よって、約9年前の高値に並んだとしてもインフレ調整後で考えるとまだ57.4%の水準(42.6%安い水準)です。

念のため計算式は100/1.74 = 57.4です。

このように説明すると「それでもブラジル株式は配当利回りが高いから、それでインフレ率は相殺されるのではないか」と言う人もいるのではないでしょうか。

しかし、タイトルにも書いたように、あまり知られていないようですがブラジル・ボベスパ指数は配当込指数(トータルリターン指数)です。

そのため、日経平均やNYダウ、S&P500など他の一般的な株価指数と比較すると配当が含まれている分だけ高く見えているということになります。(本来、他の指数と比較するにはブラジルボベスパ指数の配当分を控除する必要があります)

よって、ブラジルボベスパ指数はリーマンショック前と同水準まで上昇してきましたが、これは配当込みのパフォーマンスで、かつこの間にブラジルの物価水準は74%も上昇しています。

つまり、ブラジル株式は見た目よりそれほど上昇しているわけではないということになります。

仮にブラジルボベスパ指数が横ばいであっても、指数が配当込であることと、ブラジルのインフレ率が高いことを考えると株価自体はかなり安くなっていると考えてもよさそうです。

配当込み指数がインフレ調整後で9年前の高値の57.4%の水準(42.6%安い水準)というのは個人的には非常に割安感が強いと感じています。

更に、ブラジルボベスパ指数が配当込指数(トータルリターン指数)でなく、他の多くの株式指数と同様な配当を含まない指数であれば9年前の高値から半値を大きく下回る水準となります。

おそらく、配当を控除すると、インフレ調整後の株価は9年前の高値から30%~40%の水準と推測されます。(配当無し、インフレ調整後)

これはいくら何でも安いと思いませんか?

普通、ここまで安くなるとどこか忘れたことに大きく上昇するものです。

もちろんここから更に上昇するか否かは価格の水準感だけでなく、企業業績の見通しなどに影響されますが、1つの参考になれば幸いです。

ブラジルボベスパ指数の数値をただ単純に見ていると間違った印象を持ってしまうので注意してください。

ポイントは「ブラジルボベスパ指数が配当込指数(トータルリターン指数)である点」と「ブラジルの高いインフレ率」です。

ブラジルボベスパ指数の推移についてはこちらを参照してください!

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