前回に続き、AI(Artificial Intelligence:人工知能)関連のファンドを紹介します。
今回は「 Yjamプラス」です。
「 Yjamプラス」はAI(人工知能)により日本株で運用されるファンドです。
日本株に魅力がなくなった場合、為替ヘッジ付きで外国株にも投資すると謳っていますが、今のところすべて日本株に投資しています。
委託会社のアストマックス投信はコモディティ投資で著名なアストマックスが67%、ヤフーが33%出資しています。
実質的な運用であるAI(人工知能)のアルゴリズムの実装はヤフーが70%出資するマグネマックスが行います。
またAI(人工知能)が解析するビッグデータはヤフーが提供します。
現在のポートはAI(人工知能)が選定した現物株75%とベータを1前後まで高めるために24%TOPIX先物を保有しています。
よって、ほぼ100%日本株式のポジションを保有していることになります。
AI(人工知能)による現物株の空売りも可能となっていますが、現在は空売りのポジションはありません。
当ファンドは2016/12/20に設定され、まだ半年を経過したところです。
トラックレコードは上記のとおりで、4月末まではインデックスファンドかと思うくらいにTOPIXに連動していましたが、5月に入ってようやく銘柄選択効果が表れてきたようでTOPIXをアウトパフォームしてきました。
2016/12/20~2017/5/31のパフォーマンス(騰落率)
- TOPIX:+2.2%
- Yjamプラス:3.68%
半年で1.5%近くアウトパフォームしました。
インデックスをアウトパフォームしたアルファの大半は5月に獲得しています。
何かモデルの変更でも行ったのでしょうか?
今後も5月の調子でいってほしいところですが、気になるのは現物株の組み入れ銘柄数が125銘柄もあるところです。
ここまで銘柄を分散してしまうとほとんどTOPIXと連動した動きとなってしまう可能性が高くなります。
一般的には50銘柄以上に分散するとインデックスに近いパフォーマンスになると言われています。
せっかく面白い商品コンセプトなのですから、もっとファンドの特色が出るように銘柄を絞った方が投資家も関心を持つと思います。
感覚的には20〜30銘柄位が良いのではないでしょうか。
これくらいに集中した方がファンドの特色が出ます。
「 Yjamプラス」は直近、パフォーマンスが良くなってきたばかりですので今後も定期的にフォローしていきたいと思います。
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