2008年9月15日にリーマンブラザーズが破綻してから早いものでまもなく10年となります。
当時のマーケットを振り返るとリーマンブラザーズが破綻した直後からマーケットが急落したわけではなく、破たん直後は「これであく抜けしてマーケット環境は良くなる」とも言われていました。
また、株式市場はリーマンブラザーズが破綻する1年前位前から下落基調となっていました。
リーマンブラザーズ破綻直後のS&P500指数の推移です。
- 2008年9月15日:1192
- 2008年9月19日:1255
- 2008年9月30日:1166
少なくともリーマンブラザーズが破綻してから2週間は大きな混乱は見られませんでした。
しかし、2008年10月に入ってから下落が始まり、その後2009年3月まで下落が続きました。
S&P500指数の最安値は2009年3月9日の676ポイントでした。
2008年9月15日と比較すると43%の下落です。
また、当時の最高値であった2007年10月9日の1565ポイントからは56%の下落となりました。
S&P500の56%という下落率は世界恐慌時の86%に次いで過去2番目の大幅な下落率となっています。
- イベント発生時の米国株の下落率はこちらをご覧ください:米国株(S&P500)長期推移(チャート・変動要因) / 30%以上の暴落は過去7回 - ファイナンシャルスター
世界恐慌時と比較して金融市場がグローバル化しており、世界全体で見るとリーマンショックは最も大きなインパクトがあったイベントとなりました。
株式だけでなく、ハイイールド債・ハイブリッド証券・REITなど様々な金融資産が大幅に下落しました。
- リーマンショック時の株式・債券・REIT等の下落率はこちらをご覧ください:各資産の最大下落率(リーマンショック) - ファイナンシャルスター
すでに10年も経過しているのでもうすぐ何かショックが発生するのではないかという声もよく聞こえてきます。
上記の1つ目のリンク先でも紹介していますが、米国株では長い時は30年前後も大幅下落がなかったこともあります。
逆に4年で2度の大幅下落を経験したこともあります。
こればかりは予想が難しいですが、再びどこかで大幅な下落があると念頭に置きながら投資をすることが大切です。
ポイントは無駄なリスクを取らないことと、下落しても最終的には上昇する可能性が高い資産クラスに投資することです。
例えばクレジット関連の債券や、株式なら日本株より米国をはじめとするグローバル株がオススメです。