さわかみファンドとひふみ投信は独立系の日本株アクティブ運用の両雄です。
さわかみファンドは1999年8月24日設定で直販のみの販売です。
運用資産残高は約3100億円と日本株投信の中でもトップクラスです。
ひふみ投信は直販向け、金融機関での販売向け、確定拠出年金向けの3つのファンドを設定していますが、同じマザーファンドを使っていますので中身は同じです。
2008年10月1日から運用を行っており、3ファンド合計で約7,700億円と日本株アクティブ型投信では最大となっています。
両ファンドとも日本株運用がベースですが、運用スタイルの特徴として市場全体に割高感がでてきたときはキャッシュを多めに持つことがあり、共に過去最も多い時は全体の25%をキャッシュにしました。
さらに両ファンドとも外国株式を一部組み入れています。
さわかみファンドはオラクル1銘柄のみですが、ひふみ投信は外国株に積極的で2018年5月末時点で運用資産の9.2%が外国株で、組入れ銘柄のトップ1・2・3位がアマゾン、VISA、マイクロソフトです。
この2ファンドはコンセプト自体は似ているようです。
さわかみファンドを設立した澤上篤人氏はスイス・キャピタルインターナショナル、山一證券、ピクテ銀行を経て1999年に日本初の独立系投信会社としてさわかみ投信を設立しました。
ひふみ投信の社長を務める藤野英人氏は野村アセット、ジャーディンフレミング、ゴールドマンサックスアセットを経てレオスキャピタルワークスを設立しました。
下記に過去のパフォーマンスの比較を掲載します。
比較可能な2008年10月~2018年5月を比較します。
運用資産残高が大きなアクティブファンドはインデックスを下回るケースが多い中、さわかみファンドはTOPIXを上回るパフォーマンスとなっています。ただし、超過リターン(α:アルファ)はごく僅かです。
一方、ひふみ投信はチャートにあるように抜群のパフォーマンスとなっています。
TOPIXを大きく上回っています。
これだけの運用資産残高があるファンドで、ここまでパフォーマンスが良いファンドは少ないです。
中小型株や外国株の組入れが多いことも影響していると思われます。
ただし、上記の期間は上昇相場のみですので、今後、起こるかもしれない下落相場でどのようなパフォーマンスになるかは注目です。
また、残高が増加した後もこれまでのパフォーマンスを維持できるかチェックが必要です。
通常、残高が増えた後は、急激にパフォーマンスが悪化します。
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