これまでも何度か行ってきましたが、AI(Artificial Intelligence:人工知能)関連のファンドを紹介します。
今回は「グローバル・ビッグデータ投資戦略(愛称:AIブレイン)Bコース為替ヘッジなし」です。
「グローバル・ビッグデータ投資戦略(愛称:AIブレイン)Bコース為替ヘッジなし」はAI(人工知能)によるグローバル株運用の投信です。
ベンチマークではありませんが、MSCIワールド・インデックスを参考指数としています。
運用はゴールドマン・サックス・アセットが行い、30年の歴史を持つ計量投資戦略グループが担当します。
AI(人工知能)による銘柄選択でパフォーマンスの向上を図るものです。
販売用資料によるとマスターファンドは2004年10月から運用を行っており、2008年頃からビッグデータやAIを導入し改良を重ねた結果、2012年頃からパフォーマンスが向上して参考指数であるMSCIワールドを大きく上回っているようです。
ただし、この手のファンドはパフォーマンスの持続性がないことも多いので注意が必要です。
また、マスターファンドのパフォーマンスが良く、それを日本国内で設定するとパフォーマンスがイマイチということも多いのでその点も注意が必要です。
日本でのファンド設定は2017/2/24でパフォーマンスは下記の通りです。
ほとんどMSCIワールドと同じような動きをしていて、これまでのリターンは2017/2/24-2017/5/31でMSCIワールドが+3.4%に対し、AIブレイン為替ヘッジなしは+2.5%と参考指数を下回っています。
まだトラックレコードが短いので仕方がないのかもしれませんが、もう少し頑張ってほしいところです。
また、他のAI(人工知能)が運用する投信でも同様だったのですが、組み入れ銘柄が少し多いのが気になります。
2017年4月末ベースで322銘柄も保有しています。
これだけ分散するとファンドの色を出すのが難しくなります。
せっかくの高度なAI(人工知能)運用なのですから30銘柄位に絞った方が存在価値は高まると思います。
まあ、こんなことを言っても仕方ありませんので、もう少し長い目でAI(人工知能)運用の力を見てみたいと思います。
おそらく、このような運用戦略の場合、アルファが出やすいマーケット環境と出にくいマーケット環境があると思います。
年率数%でもいいので参考指数をアウトパフォームしてもらいたいものです。
過去は凄くパフォーマンスが良かったが、日本で投信を設定すると何故かパフォーマンスが悪化する事がよくあります。
このパターンのファンドにならない事を祈ります。
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