世の中では明らかに儲かると思うほど、リスクが高くなるケースが多くなります。
例えば2018年11月時点で「半導体・ホテル・物流施設」の需要が今後拡大しないという人はいないでしょう。
- 半導体:5G、IOT、自動運転等で爆発的に需要が拡大
- ホテル:インバウンド需要の拡大
- 物流施設:EC比率は今後も上昇、日本のEC比率はまだ10%未満(どこまで上昇するか?主要国のEC化率の推移(小売りのネット取引割合の推移) - ファイナンシャルスター)
普通に考えると、「半導体・ホテル・物流施設」はいずれも今後数年間で需要が大きく拡大するのはほぼ間違いありません。
しかし、皆がそう思うと多くの人(企業)が参入し競争が激しくなります。
足元の半導体株・ホテルリート・物流リートの動きがイマイチ良くないのはこの辺の競争激化を織り込んでいるからと言えます。
大きく下がっている訳ではないですが、需要が著しく大きく伸びると言われるわりにはイマイチな動きです。
下記は半導体関連の株価指数である「S&P500半導体・半導体製造装置指数」とホテル関連リートである「ジャパン・ホテル・リート投資法人」と物流関連の「GLP投資法人」のチャートです。
「半導体・ホテル・物流施設」が魅力的という割には、それほど上昇していません。
この辺が投資の難しいところです。
皆が良いと思う時に買っても儲かりません。
投資で儲けるには10人中3~5人位が良いと気付いている時に投資する必要があります。
早過ぎても失敗する可能性がありますし、半分以上が気付いた後では遅いということになります。
10人中6~7人が築いた後では遅くなります。
そして、現在の半導体・ホテル・物流施設への期待は10人中8~9人が気付いている状態まで行きました。
現在は期待がやや萎んで踊り場にさしかかったところです。
今後、調整が進み期待値の低下が進むと、再度、投資のチャンスがあるかもしれません。
ポイントは「10人中3~5人位が良いと気付いている時」に投資です。
ちなみに投資信託などの新商品が設定されるタイミングはどうしても10人中8~9人が気付いている時点となります。
商品を企画して、デューデリジェンスを行い、届け出などを行うと、最低でも3ヶ月くらいはかかってしまいます。
しかも、一般的にみて良いと思われるテーマに注目し、そこから3ヶ月程度経過することになるので、結果的に「10人中8~9人が気づいているタイミング」になってしまいます。
この点には注意しましょう。