こちらのページでは34年ぶりに日経平均が過去最高値を更新した「2024年2月22日」と34年前に当時の過去最高値を記録した「1989年12月29日」のマーケットデータを比較しています。
2024年2月22日、34年2ヶ月ぶりに日経平均が過去最高値を更新しました。
これまでの高値は終値ベース・日中ベースともに平成バブルに沸いた1989年12月29日の記録でした。
- 終値ベース:38,915円
- 日中ベース:38,957円
2024年2月22日の日経平均は終値ベースで39,098円となり、34年前の終値ベースの過去最高値をも上回りました。
- 日経平均の長期チャートはこちらを参照:日経平均株価の長期推移と変動要因を解説【ドル円レートとの比較チャート】
下記の比較データは様々な示唆がありますので参考にして頂ければと思います。
1989年12月29日と2024年2月22日のマーケットデータを比較
株式に関連するデータだけでなく、為替レート・金利・原油価格・名目GDP 等の比較データも掲載しています。
日経平均株価は過去最高値を更新しましたが、TOPIXは1989年12月29日の記録を上回っていません。
これはファーストリテイリングやソフトバンクなど日経平均寄与率の高い銘柄が日経平均の上昇を牽引したことが要因です。
そして、34年前と大きく異なるのは株価のバリュエーション(予想PER・PBR)と日本の長期金利(10年国債利回り)です。
1989年はまさにバブル相場で、東証1部の予想PERが61.7倍、PBRが5.60倍とかなり割高な水準でしたが、2024年2月22日は予想PERが16.5倍、PBRが1.47倍とそれほど割高感は感じません。
また、金利水準を考慮したバリュエーション指標であるイールドスプレッドも大きく変化しています。
- イールドスプレッド=10年国債利回り-株式益利回り
株式益利回りはPERの逆数です。(株式益利回り=1/予想PER)
- 1989年:10年国債利回り5.74%-株式益利回り1.62% ⇒ イールドスプレッド4.12%
- 2024年:10年国債利回り0.72%-株式益利回り6.06% ⇒ イールドスプレッド-5.34%
イールドスプレッドは数値が小さくなると割安となりますが、日本のイールドスプレッドは1989年が4.12%で2024年が-5.34%です。
34年ぶりの最高値更新ですが、1989年と比較するとバリュエーション面で割高さはありません。
ちなみに1989年12月29日の日本の時価総額ランキングTOP6社はそのまま世界の時価総額ランキングTOP6でした。
- NTT
- 日本興業銀行
- 住友銀行
- 富士銀行
- 第一勧業銀行
- 三菱銀行
世界の時価総額ランキングでは6位の三菱銀行の次が7位IBM、8位エクソンでした。
これを見ると当時はやはりバブルだったと感じます。
関連ページ
日本の時価総額ランキングTOP20の変化(1989年12月29日 vs 2024年2月22日)はこちらを参照してください!