こちらのページでは2019年~2020年2月のバルチック海運指数の推移を紹介しています。
バルチック海運指数は世界株式の先行指標と言われています。
下記では2019年9月~2020年2月までにバルチック海運指数が80%以上下落したと紹介していますが、その後、コロナショックで世界の株式市場は大きく下落しました。
詳細は下記をご覧ください。
バルチック海運指数(BDI)とは
世界景気・世界株式・商品価格の先行指標とされるバルチック海運指数が急落しています。
直近高値は2019年9月4日の2,518ポイントで、2020年2月10日には411ポイントまで下落しました。
約5ヶ月間で83.7%の下落率です。
バルチック海運指数はバルチック・ドライ・インデックス(BDI)とも呼ばれ、資源や農作物を運ぶ「ばら積み船運賃の総合指数」です。
ロンドンにあるバルチック海運取引所が聞き取り調査により算出し、日々公表しています。
1985年1月4日を1000ポイントとして計算されています。
バルチック海運指数(ばら積み船運賃)が上昇するということは世界的に輸出入が活発になっているということになります。
その結果、海運会社はもちろん、輸出企業の業績も上向くことになります。
もともと変動率が高い指数ですが、世界景気・世界株式・商品価格の先行指標と言われることも多いので、長期チャートも含めて一度紹介しておきます。
まず最初に直近の推移から掲載します。
バルチック海運指数の短期チャート(2014年12月~2020年2月)
過去数年間は比較的堅調な推移となっていましたが、昨年の9月以降、大きく下落しています。
直近の最高値と最安値です。
- 2019年9月4日:2,518ポイン
- 2020年2月10日:411ポイント
最大83.7%というとんでもない下落率です。
また、2014年12月以降で世界の株式市場が大きく調整したのは「2015年7月~2016年2月」と「2018年10月~2019年2月」の2回あります。
2015年7月~2016年2月の株価下落局面ではバルチック海運指数もほぼ連動して下落しました。
また、2018年10月~2019年2月の株価下落局面ではバルチック海運指数がその3ヶ月程前から先行して下落しました。
そして、今回はバルチック海運指数が2019年9月から大きく下落していますが、2020年2月10日時点では世界の株式市場は金融緩和の効果もあり堅調に推移しています。
ただし、上記でも触れたように今回のバルチック海運指数の下落率は80%以上と極めて大きく、すでに下落を始めてから半年近く経過しているので、今後の株式市場はやや注意すべきだと感じます。
下記では参考としてバルチック海運指数の長期チャートを掲載しておきます。
非常にボラティリティが大きいのがよく分かります。
バルチック海運指数の長期チャート(2000年12月~2020年2月)
バルチック海運指数の過去最高値は2008年5月20日の11,793ポイントです。
その後、リーマンショックの影響で急落し、2008年12月5日には663ポイントまで下落しました。
半年ちょっとで94.3%というとんでもない下落率となりました。(ちなみに過去最安値は1986年7月末の554ポイントとなっています)
このようにバルチック海運指数は非常にボラティリティが高い指数です。
また、2004年・2005年にもバルチック海運指数が大きく下落していますが、この時は世界的に景気や株式市場は堅調に推移しました。
よって、バルチック海運指数は必ずしも世界景気の先行指数となるわけではないようです。
ただし、足元は80%以上も下落していることもあり、少し注意した方が良いと思います。
株価の水準も、世界の時価総額合計が世界の名目GDP合計を上回っており、必ずしも割安な水準ではありませんので慎重に投資すべきだと思います。
- 世界の時価総額合計と名目GDP合計の比較はこちらを参照:全世界の株式時価総額と名目GDPの比較チャート(データ更新用) - ファイナンシャルスター
バルチック海運指数が株式市場の先行指標となれるか否かは今後の株価次第ということになります。
個人的には(皆さんも同じだと思いますが)今回に関しては先行指標にならないことを祈りたいです。
【追加】2020年3月新型コロナウイルスの影響により世界の株式市場は大幅下落となり、先行指標となってしまいました。