最近、日本のテレビCMでもよく見かけるモバイル決済サービス大手の米スクエア(Square)。
シリコンバレーに本社があり、創業者は天才ジャック・ドーシー。
ツイッターの創業者兼CEOでもあります。
現在、収益の大半は米国からとなっていますが、日本では三井住友FGと提携して事業拡大を加速させています。
米国では既にかなり存在感のある会社で株式時価総額も260億ドル(約2.8兆円)とまあまあの規模感があります。
しかし、過去1年程、株価は調整しており、ピークから40%程下落しています。
スクエアの株価推移はこちらです。
足元の業績も好調で、将来性が期待されている企業です。
ここまで調整すれば株式を購入しても良いと思いますが、今回は転換社債(CB)が非常に良い条件となっていましたので紹介させていただきます。
(CBはConvertible Bondの略です)
株式の下落リスクが怖い方は転換社債(CB)に投資することをお勧めします。
下記はスクエア(Square)の転換社債(CB)の概要です。
スクエア(Square)の米ドル建て転換社債データ(2019年9月27日時点)
- 償還日:2023/5/15(残存3.6年)
- クーポン:0.5%
- 転換社債の価格:110ドル
- 転換価格:77.85ドル
- 株価:60.80ドル(9/26現在)
- パリティ:78.1 (株価/転換価格)
転換社債(CB)についての詳しい説明はこちらをご覧ください!
スクエア(Square)の転換社債(CB)の価格推移です。
転換社債(CB)はオーバーパーですので利回り狙いで購入できるほど安いわけではありません。(パリティ78.1ですので株式の性質と債券の性質の両方を持ち合わせている状態です)
ただし、3.6年後に破綻さえしていなければ最悪でも転換社債価格は100で償還されます。
現在110ドルの転換社債価格が100ドルですのでマイナス幅は9%程度です。
そして、この間もクーポンで1.5%受取れます。
よって損をしてもトータルで最大-7.5%です。
一方、アップサイドは無限大です。
既にオーバーバーとなっていることから、株価が上昇すれば転換社債もある程度値上がりします。
そして、スクエア(Square)の株価(現在60.80ドル)が転換価格(77.85ドル)を超えるとそこからはほぼ完全に転換社債価格と株価は連動して上昇します。
残存期間も3.6年あるので時間的にも十分です。
ダウンサイドは最大-7.5%、アップサイドは無限大です。
しかも、株価的にも調整十分で今後の業績も期待できるグロース銘柄です。
ダウンサイドリスク限定でアップサイドを狙うパターンの転換社債(CB)としては理想的な条件です。
上記の転換社債(CB)は最低100万ドルからですので、富裕層限定ですが、もの凄く良い投資になりそうです。
ちなみに運用で長期的に勝つには転換社債のような負けない投資を心掛けるべきです。
言い換えるとオプションの買いのポジションです。
その反対がEB債です。
EB債はオプションの売りのポジションです。
多くの仕組債はオプションの売りポジションですので注意しましよう。
長期的に継続しているとどこかで負けます。
オプションの売りの場合は9勝1敗でもトータルでマイナスになってしましますので注意が必要です。
- オプションについての分かりやすい解説はこちらを参考にしてください:オプションについての分かりやすくて詳しい説明 - ファイナンシャルスター
運用で成功するためには金融リテラシーを高めて、スクエアのEB債(オプションの売り)を購入する人ではなく、スクエアの転換社債(オプションの買い)を購入する人になりましょう。