世界の株価指数の年初来騰落率(2017/8/14現在)を下記に掲載します。
通常の現地通貨ベースの年初来騰落率に加えて、カッコ内は米ドルベースの年初来騰落率を掲載しています。
- NYダウ:+10.60% (+10.60%)
- ナスダック:+16.23% (+16.23%)
- ブラジルボベスパ:+11.84% (+13.99)
- ユーロストック50:+4.43% (+17.50%)
- イギリスFTSE100:+2.65% (+8.26%)
- 日経平均:+2.21% (+9.17%)
- ハンセン指数:+22.86% (22.84%)
- 上海総合指数:+4.31% (+8.70%)
- S&P/ASX200指数(オーストラリア):+1.14%(+10.68%)
例えば日経平均は円ベースでは+2.21%ですが米ドルベースにすると+9.17%となります。
今年に入って日本株は米国株に比べて大きく出遅れているイメージがありますが、米ドルべースに統一して比較するとほぼ同じパフォーマンスということになります。
ちなみに当たり前ですが円ベースの+2.21%と米ドルベースの+9.17%の差はドル円レートが円高になった分です。
特に日本株の場合は円高になると日経平均は下がりますが、米ドルベースにするとその分がプラスに働きますので相殺されます。
よって、ここからドル円レートが円安に振れると円建ての日経平均にはプラスに作用しますが、ドル建て日経平均についてはマイナスにも作用します。
よって、円高局面で米ドルベースの日経平均に投資する場合は単純なドル建て日経平均ではなく、米ドルヘッジ付き日経平均に投資すべきです。
米ドルヘッジ付き日経平均のリターンは円建ての日経平均にドル円のヘッジプラミアムを加えたものです。
円安・ドル高によってマイナスに作用することはありません。
逆に円高になると日経平均もドルヘッジもダブルでマイナスに作用します。
純粋に日本株のリターンを米ドル建てで享受したい方にお勧めです。
オーストラリアのS&P/ASX200指数も豪ドルベースでは+1.14%ですが米ドルベースにすると10.68%となりNYダウを上回る年初来騰落率となります。
ユーロストック50もユーロベースではそれほどでもありませんが、ユーロ高の影響が大きく米ドルベースにすると+17.50%と高い年初来リターンとなっています。
このように世界の株価を比較する場合は現地通貨ベースに加えて米ドルベースの分析も重要となります。